JR九州は31日、子会社のJR九州高速船(福岡市)が浸水を隠して運航を続けていた問題で、社外機関による運航体制の監査などを盛り込んだ改善報告書を国土交通省に提出した。同省が9月に出した安全確保命令(行政処分)で今月末までの提出を求めていた。
あわせて、解任命令(同)を受けた運航管理者と安全統括管理者の後任人事も同省に届け出た。運航管理者には同社を2021年に退職していた原田浩一氏を呼び戻した。安全統括管理者については、10月7日付でJR九州の執行役員からJR九州高速船の副社長に転籍した松尾英典氏を選任した。
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