東芝はセンサーから情報を集め、橋梁の内部を検査する技術を開発した

東芝は30日、橋梁向けの検査技術を開発したと発表した。橋梁の床の下部にセンサーを設置し、収集した情報から橋梁内部のコンクリートなどの異常を検知する。東芝は都市高速道路などでの利用を見込み、2025年3月までの実用化を目指す。

橋梁の床の下部に取り付けたセンサーで自動車が走行した際の振動データを収集する。例えばコンクリート内部にひび割れがあると、振動の波が小さくなる。損傷が疑われる場所は黄や赤など色分けしてマップに表示する。

センサーは8平方メートルあたり18個の設置が必要で、自動車500台分の走行データがあれば、異常を判別できるとしている。

国土交通省によると2030年には建設から50年以上経過した橋梁が全体の半数を占めるようになる。道路や橋梁の維持・管理が社会課題となるなか、東芝はデジタル技術を駆使したサービスを提供し、効率的なインフラ点検を実現する。

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