東北電力は29日夜、女川原発(宮城県石巻市、女川町)で2号機の原子炉を起動し、13年ぶりに再稼働させた。2011年3月の東日本大震災後、東日本での原発再稼働は初めてで、事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)としても初。

武藤容治経済産業相は同日午前の閣議後記者会見で、「東日本の原子力発電所の再稼働は極めて重要だ」と述べた。

東北電は午後7時に、原子炉内で核分裂を抑える制御棒137本を引き抜く作業を開始。1本ずつ抜いていき、約3時間で核分裂反応が継続する「臨界」状態となる見込み。

長期間運転していなかったことを踏まえて、11月7日にも発電を再開させた後で、いったん運転を停止。各設備に異常がないかを点検した上で再び起動させ、12月ごろの営業運転開始を想定している。

東北電力女川原発2号機の中央制御室で、原子炉起動操作をする運転員(スクリーンの画面左)らを映す中継モニター=29日午後、宮城県

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