子会社が運営する関西空港リムジンバスの客足の戻りが想定を上回った

南海電気鉄道は29日、2025年3月期の連結純利益が前期比11%減の212億円になる見通しだと発表した。従来予想を33億円上回る。インバウンド(訪日外国人)需要が回復し、リムジンバスや商業施設が好調に推移する。出資先からの受取配当金も寄与する。

売上高に相当する営業収益は前期比9%増の2624億円と従来予想を33億円上回る見通しだ。営業利益は6%増の327億円と17億円上方修正した。

関西国際空港と大阪府内を結ぶ空港リムジンバス事業の乗客回復が想定を上回る。和歌山県内の路線バスや高速バスを運行する明光バス(和歌山県白浜町)の子会社化も寄与する。南海難波駅直結の商業施設「なんばシティ」や「なんばパークス」では免税品の売り上げが好調で、テナント収益を底上げする。

星野リゾート(長野県軽井沢町)が運営を手がけるホテル「OMO7(おもせぶん)大阪」の開発主体の特定目的会社(SPC)に出資し、配当金が営業外利益として24年4〜9月期に24億円計上された。

24年4〜9月期は営業収益が前年同期比5%増の1236億円、純利益が42%増の126億円になったようだと発表した。

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