島津製作所は29日、バイオ医薬品の製造工程で使う装置を開発する米セプラジェン(カリフォルニア州)と資本業務提携すると発表した。島津製作所がセプラジェンに数億円規模を出資し、同社の装置を日本やアジアで販売する。島津製作所の主要顧客である製薬企業などに提案し、商品の幅を広げる。
セプラジェンは1985年設立。バイオ医薬品の製造工程で、培養した原料から不純物を取り除く「精製用クロマトグラフィー装置」を手掛ける。これまでは主に米国などで事業展開してきたが島津製作所と組んでアジアなどでの販売拡大を目指す。
島津製作所の分析装置は大学や製薬会社で医薬品などの成分を分析するのに使われる。今回の連携で製造工程に使う大型装置も併せて提案しやすくなる。同社はこれまで自社製の装置の販売が中心だったが近年は外部企業と連携しながら扱う製品の幅を広げている。
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