NECは29日、上場子会社のNECネッツエスアイを完全子会社化すると発表した。TOB(株式公開買い付け)を通じ、他の株主から約5割の株式を取得する。買収総額は2354億円を見込む。グループ一体となり、旺盛な企業のデジタル化需要を取り込む。
NECは議決権ベースで51%のネッツエスアイ株を持つ。TOBは期間が30日〜12月11日、買い付け価格は1株あたり3250円と28日終値に2割のプレミアムを付けた。成立すればネッツエスアイは上場廃止になる見通し。同社はTOBへの賛同を表明し、株主には応募を推奨した。
ネッツエスアイはテレワーク支援など働き方関連のシステム構築に力を入れている。NEC向けでは基地局の設置・保守や海底ケーブルの敷設などを手掛けている。
【関連記事】
- ・NEC、偽情報の判定支援システムを開発 26年に実用化
- ・NECネッツエスアイ、基幹システム刷新 低価格品に商機
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。