原材料価格の高騰と、中国市況の低迷を受ける

TOTOは28日、2025年3月期の連結純利益が前期比3%減の360億円になる見通しだと発表した。従来予想(1%増の375億円)に届かず一転減益になる。市場予想平均の393億円も下回る。税負担増が響く。事業面では材料高や市況低迷で国内外の住宅設備事業や中国事業が落ち込む。新領域のセラミック事業は上振れする。

営業利益(12%増の480億円)は据え置いたものの、地域別では中国の不振が鮮明だ。不動産市況の低迷と競合他社との価格競争の激化で、中国の営業損益は従来計画の44億円の黒字から一転、44億円の赤字(前期は44億円の黒字)に転落する。同社の白川敬副社長は「抜本的な戦略の見直しに着手する」と語った。米州はウォシュレット販売が伸びる。

連結売上高は4%増の7300億円と200億円下振れする。

同日発表した24年4〜9月期の売上高は前年同期比5%増の3557億円、純利益は2%増の169億円だった。米州のウォシュレットが好調だった。市況回復に伴い、セラミック事業も半導体製造装置部品の静電チャックの販売が増えた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。