東亜合成は28日、小淵秀範副社長(60)が社長最高執行責任者(COO)に昇格する人事を発表した。2025年1月1日付で就任し、社長交代は約9年ぶりとなる。高村美己志社長(68)は代表権のある会長最高経営責任者(CEO)につく。
東亜合成は瞬間接着剤「アロンアルフア」で知られる中堅化学メーカー。同日都内で開いた記者会見で、小淵氏は半導体やリチウムイオン電池向け材料など注力分野の更なる成長に向け、「自前主義にこだわりすぎず、提携やM&A(合併・買収)などで時間や技術も買っていきたい」と話した。
高村社長は小淵氏について「リチウムイオン電池材料にいち早く目をつけ事業化に導くなど、実績も十分挙げてきた」と評価。CEO制を導入するが、業務の執行は社長が中心に行うという。
同社は26年からの新しい中期経営計画も策定予定で、小淵氏は「技術に裏付けられたユニークな商品が強みだ。技術力を磨き上げるなどし、競争力のある会社を目指す」とした。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。