九州電力が30日発表した2024年3月期の連結決算は、最終損益が1664億円の黒字(前の期は564億円の赤字)で過去最高となった。火力発電に使う燃料の値下がりを電気代に反映するまでに時間がかかる「期ずれ」によるプラス効果が利益を押し上げた。原子力発電所が安定して稼働したことで燃料の使用量も減少した。

年間配当は1株当たり25円とし、2期ぶりに復配する。売上高は4%減の2兆1394億円だった。

25年3月期は売上高が3%増の2兆2000億円、純利益が52%減の800億円を見込む。期ずれによる差益の縮小が響く。配当は前期からさらに25円積み増し50円とする方針だ。

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