スペイン風の洋館を改装した客室(25日、京都市)

ホテルニューアワジ(兵庫県洲本市)は25日、京都市内で11月5日に開業する高級ホテル「HOTEL宇多野京都別墅(べっしょ)」を報道陣に公開した。昭和初期の築85年の邸宅を改装し、全10室のグループ最上位の施設に仕上げた。土壁や木を編み込んだ網代天井など、歴史ある趣を残した客室が特徴だ。

ホテルは本館と新館、洋館の3つの建物から成る。客室はすべて面積50平方メートル以上で、温泉付き。料金は1泊2食つきで1人あたり4万700円から。日本庭園が一望できる最も広い部屋は7万1500円から。

最も広い客室「松」は面積137.9平方メートルで窓からは庭園を眺められる

建物は元々戦前の実業家が1939年に建てた邸宅で、戦後は保養施設として京都市が所有していた。その後、同社が建物を取得し約4年かけてホテルに改装した。総事業費は約17億円。

同社にとって20軒目の施設で京都では3軒目のホテルとなる。夕食には淡路島と京都の食材を組み合わせた会席料理を提供する。副社長の木下紘二氏は「関西以外の方にも淡路島の魅力を知ってもらう発信拠点としても期待したい」と述べた。

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