【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)のスリニバーサン・アジア太平洋局長は24日の記者会見で、日本のインフレ状況を踏まえ、「追加利上げは緩やかなペースで続けるべきだ」と日銀に要請した。7月の追加利上げについては、インフレ抑制の一助になるとして歓迎した。

IMFは最新の世界経済見通しで、日銀が2027年に政策金利を1.5%へ引き上げると予想した。スリニバーサン氏は、日本の投資家が大量に保有する外国債への影響について、利上げペースが緩やかなため、資金流出といった「波及は抑えられる」と見込んだ。

また、日銀の利上げ路線が日本の成長見通し改善に伴うものであり、「アジアや世界経済にとって良いことだ」と強調した。

記者会見する国際通貨基金(IMF)のスリニバーサン・アジア太平洋局長=24日、米ワシントン

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