工芸品を中心に生活雑貨を扱う中川政七商店(奈良市)は24日、奈良市の複合商業施設「鹿猿狐ビルヂング」の1階に観光案内所「奈良風土案内所」を開設した。同社初の取り組みで、工芸や食などの産地を巡る観光周遊のハブとしての役割を目指す。
「奈良、新発見!」がコンセプトで、鮮やかなイラストが書かれた「風土案内板」や案内カウンター、物販コーナーなどを設けた。案内板は季節ごとに変わる「旬」のほか「旨・新・技・酒」の計5つのテーマで旅のヒントを提供する。案内所の広さは約33平方メートル。
最もこだわった仕組みが「風土案内カード」。同社のスタッフがセレクトした県内の飲食店や工房、文化施設などを個人的なエピソードや感想もまじえて紹介。カードは5つのテーマに沿って約60種類あり、計約100のスポットを取り上げた。好きなカードを集めて専用バインダーにとじて、自分だけのガイドブックを作ることができる。
同社は「日本の工芸を元気にする!」を経営ビジョンに掲げ、全国で店舗を運営している。広報担当者は「奈良をモデルケースとして、地域とのつながりを強めながら新しい観光のかたちを提案し、横展開していければ」と話す。
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