【ニューヨーク=弓真名】米ホテル大手ヒルトン・ワールドワイドが23日発表した2024年7〜9月期決算は、純利益が前年同期比9%減の3億4400万ドル(約520億円)だった。レジャー需要の弱まりとコスト増をうけて採算が悪化した。ヒルトンは同日24年12月期通期の業績予想を下方修正した。
売上高は7%増の28億6700万ドルだった。「RevPAR(販売可能な客室1部屋あたりの売上高、フランチャイズ含む)」は1%増にとどまった。ビジネス目的の旅行需要は回復基調にあるが、週末に旅行するレジャー需要が弱まっているという。米国でホテル大手の一部従業員によるストライキが続いていることも影響した。
採算面では一般管理費などを含めた全体コストが11%増え、増収分でまかないきれず減益となった。
同社は24年12月期通期の業績見通しを下方修正した。レジャー需要が弱まっていることや中国市場の低調さをうけ、RevPARの成長率は前期比で2〜2.5%になると予想した。従来の2〜3%から上限を引き下げた。
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