【ワシントン共同】米航空機大手ボーイングが23日発表した2024年7~9月期決算は純損益が61億7400万ドル(約9400億円)の赤字(前年同期は16億3800万ドルの赤字)だった。赤字は9四半期連続。9月に始まった16年ぶりのストライキで主力機の工場の稼働が停止しているほか、開発中の新型機の納入延期などが響いた。

 売上高は前年同期比1%減の178億4千万ドルだった。

 ストを巡っては、ボーイングの労働組合が9月12日、執行部が会社側と暫定合意した25%の賃上げを含む新たな労働協約を否決。翌13日からストに突入した。これにより西部ワシントン州シアトル郊外の工場などが操業を停止し小型機「737MAX」といった機体の製造に影響が出ている。

 会社側は今月19日にスト実施中の労組に対し、4年間で35%の賃上げを軸とする新たな協約案を提示。23日に組合員が受け入れるかどうかの投票を実施する予定となっている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。