ビックカメラは23日、大阪市の繁華街である心斎橋地区に酒と旅行客向けに特化した小型専門店をそれぞれ開店した。大丸心斎橋店南館(大阪市)の1階と2階に入り、酒専門店では1000種類以上の酒、旅行客向け小型専門店では国内外問わず旅行者から人気のある理美容家電などを販売する。人気エリアの心斎橋で観光客向けの新しい買い物スポットが増える。
酒専門店の開店は新型コロナ禍明けでは初めて。旅行客向けの小型専門店も関西では初出店だという。1階の酒専門店「ビックカメラリカー」は心斎橋筋に面している。入り口付近には訪日客に人気のあるウイスキーや日本酒などを陳列。おつまみや缶ビールなども置き、ホテル室内で食べ飲みする需要にも応える。円安などを背景に需要があるとみて高額の酒も売る。
2階には日本空港ビルデングとの共同出資会社が運営する「エアビックカメラ」が入居する。「販売データから免税でよく売れる商品に特化した」(寺沢直矢店長)といい、国内外の旅行者を主な対象とし、ドライヤーなどの理美容家電やカメラなどを販売する。
11時の開店時間を迎え、扉が開くと列をなしていた外国人旅行客らがぞろぞろと入店していった。日本語のSNSでは開店を告知していたものの、インバウンド(訪日外国人)に向けた発信やチラシなどは打っていなかったという。オープン1時間で1本30万円のウイスキーが売れるなど活況だった。
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