G20の財務相・中央銀行総裁会議は、日本時間の24日から2日間の日程でアメリカのワシントンで開かれ、日本からは加藤財務大臣や日銀の植田総裁が出席します。
前回、ことし7月の会議では、コロナ禍のあとの記録的な物価上昇がいくぶん落ち着き、共同声明で世界経済はソフトランディング=軟着陸する可能性が高まっているという見通しを示しました。
ヨーロッパ中央銀行やイギリス、カナダなど各国の中央銀行が利下げに踏み切ったあと、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会も大幅な利下げに踏み切り、インフレ抑制から景気の下支えに軸を移しています。
ただ、アメリカ経済の先行きや中国の景気減速への懸念は根強く、日銀の植田総裁も「アメリカをはじめとする海外経済の先行きは引き続き不透明だ」と発言しています。
また、中東情勢が一段と緊迫化しているほか、来月にはアメリカの大統領選挙を控え、経済だけでなく世界の政治情勢も大きな転換点を迎えています。
こうした中、今回の会議では世界経済は見通しどおりソフトランディング=軟着陸できるかどうかについて議論が行われる見通しです。
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