英投資ファンドのパリサー・キャピタルは30日、株式の1.6%を持つ京成電鉄に対し、オリエンタルランド(OLC)株の一部売却などを求める株主提案を再提出した。24日に勧告的な内容で同様の要求をしていたが拒否されたため、法的拘束力のある株主提案として再提出した。定款変更を求めている。
パリサー側は24日、京成の取締役会に対し、成長を重視した投資戦略計画と株主還元策を年内に公表することと、OLC株の持ち分比率を2026年3月末までに4%ほど引き下げて15%未満にすることを求めていた。24年6月に開催予定の定時株主総会で株主に投票の機会を設けるよう要求した。
パリサーによると回答期限だった26日、京成から株主総会で議案として扱うことを拒否するとの回答があった。京成は同日の決算発表の記者会見で株主提案への対応について問われ「個別のことなので回答は差し控える」としていた。
パリサーは「個人を含む株主が京成の将来の在り方を検討する上で非常に重要な機会となる勧告的決議を会社側が拒否したことに、大変失望している」とした。次回の株主総会の定款にパリサーが要求する内容を記載するなど、法的拘束力のある定款変更を求めて株主提案を再提出した。
京成は「内容を調査中でコメントは差し控える」(広報)としている。
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