羽田空港に到着したボージョレ・ヌーボー(23日午前、東京都大田区)

フランスのボージョレ地区で醸造したワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」が23日、全日本空輸(ANA)機で羽田空港に到着した。主要な輸入元のサントリーは、前年比17%増の約3万8000ケース(1ケースは750ミリリットル12本換算)を輸入する。昨年に14年ぶりの値下げをしており、今年は価格を据え置く。

午前6時55分に独ミュンヘン空港を出発した220ケース2640本が羽田空港に到着した。近年は販売数量が減少していたが、新型コロナウイルス禍を経てパーティー需要などが増え、昨年は11年ぶりに輸入量が増えた。24年の国内ボージョレ輸入量は、昨年の横ばいで約16万5000ケースを見込む。

24年の「ボージョレ」は11月21日に解禁する

主力の「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2024」の750ミリリットルは3256円。11月21日午前0時に販売を解禁する。今年の出来栄えは「果実がおどるようなじゅわっとジューシーな味わい」(サントリー)という。現地では収穫時期に天候が安定したことで、完熟したブドウがとれたと説明した。

サントリーの常務執行役員でワイン本部長の吉雄敬子氏は「多くの顧客にヌーボーを手に取っていただき、楽しんでいただきたい」と話した。

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