サインペンなど、今では一般的に使われる文具を多く生み出した。(共同通信=川村剛史記者)
1946年、筆や硯の卸売業を営む堀江幸夫が東京で「大日本文具」を設立。面塗りがしやすい「ぺんてる(現在はぺんてるパステル)」や、線描きが得意な「ぺんてるくれよん」を開発した。世代を超えて今も子どもに愛用されている。色を塗る意味の「ペイント」と「パステル」を合わせた商品名は、後に社名に。1953年に輸出を始め、売り上げに占める海外シェアは7割を超えている。
軸を回さずに芯を出せるノック式シャープペンシルと、合成樹脂で細さと折れにくさを両立した芯は1960年に発売。その後も技術開発を続け、最近は自動で芯が出る「オレンズネロ」が中高生の間で人気だ。
筆にヒントを得たロングセラーも多い。1963年の「サインペン」は筆のようにさらりと書けて裏写りせず、米国から人気が広がった。1976年の筆ペンはナイロン毛を使い、毛筆と変わらない筆遣いを実現。「筆の穂先で自由にメークができる化粧品のアイライナーの販売も始めました」(広報)
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