一時1ドル=153円30銭台後半を付けた円相場を示すモニター=12日午後、東京都港区の外為どっとコム

 12日午後の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=153円30銭台後半と1990年6月以来、約34年ぶりの円安ドル高水準を更新した。FRBの早期利下げ開始観測が後退し、日米金利差を意識したドル買い円売りが広がった。

 鈴木俊一財務相は12日午前に「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除することなしに適切に対応を取っていきたい」と円安をけん制。為替介入も辞さない考えを示唆していたが、午後に円を売る動きが強まった。

 午後4時現在は前日比15銭円安ドル高の1ドル=153円27~28銭。ユーロは78銭円高ユーロ安の1ユーロ=163円72~80銭。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。