伊藤忠商事が中国などでの商品化に関するライセンスを獲得した「おぱんちゅうさぎ」(同社提供)

伊藤忠商事は21日、人気キャラクター「おぱんちゅうさぎ」を中国などに展開すると発表した。日本と韓国を除くアジアで独占的に商品化する権利(ライセンス)を獲得した。玩具や食品、イベントなどへの展開を想定しており、2026年ごろに流通総額で年間500億円規模を目指す。

おぱんちゅうさぎはパンツをはいたうさぎで、うるうるした目が特徴。「可哀想に!」を筆名とするイラストレーターが作ったキャラクターで、SNSで若者らに広まった。

今回取得したライセンスの対象は中国・台湾・香港などの中華圏、タイ、シンガポール、マレーシアなど。伊藤忠が出資する香港のライセンス事業会社、ライツ・アンド・ブランズ・アジア(RBA)を中心に営業活動をする。

SNSを通じて人気が高まったキャラクターでは「ちいかわ」が中国や台湾などで人気がある。伊藤忠の稲留光・課長代行は「日本のアニメキャラクターはアジアで高い人気があり、おぱんちゅうさぎも大きな可能性がある」とみる。

RBAは北欧童話「ムーミン」のほか、日本の漫画作品など約10件のライセンスをもち、流通総額は年間数十億円という。中国本土、香港・マカオ、台湾などで約100社にライセンスを提供している。

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