米グーグルは30日、悪質なアプリを高い精度で検出できる常時監視機能「リアルタイムスキャン」を、全世界で展開したと発表した。インターネット上の詐欺被害が世界的に増えており、対策を強化する。グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した端末を対象とする。 悪質なアプリが実際に見つかれば、警告を表示したり、アプリを無効にしたりする。詐欺につながるアプリをスマートフォンに取り込むリスクを減らす。インドでは既に機能の展開を始めていた。 グーグルによると、悪質なアプリなどを通じ、金銭をだまし取る行為は2023年、日本を含むアジア太平洋地域で大幅に増えたという。シンガポールやタイ、インドで急増したとしている。国や地域別の件数は明らかにしていない。 グーグルは悪質なアプリや詐欺を巡り、23年に規約違反の228万のアプリについて、アプリ販売市場「グーグルプレイ」への公開を防いだとしている。33万3千件の悪質なアカウントも追放した。
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