日中両国は、先月、福島第一原発にたまる処理水の海洋放出をめぐっても、中国が安全基準に合致した日本産水産物の輸入を再開させることで、合意しています。
日本産のニシキゴイは、中国では富の象徴などとして人気が高く、おととしの中国向けの輸出額は12億円に上っていましたが、中国当局が、輸出にあたって必要な検疫を行う日本国内の施設に関して更新手続きを進めず、去年11月から輸出ができなくなっていました。
日本政府が早期の輸出再開に向けて、働きかけを続けていましたが、このほど日中両国が合意に達し、先週、中国当局が、新潟県と福岡県、それに広島県の合わせて6か所の養殖場を検疫を行う施設として認めたことから、およそ1年ぶりに中国向けにニシキゴイの輸出が再開できる状態になったことがわかりました。
実際の輸出にあたっては、合意した衛生条件での検査や検疫などの手続きが必要になるということです。
日中両国の間では、東京電力福島第一原発にたまる処理水の海洋放出をめぐっても、先月、IAEA=国際原子力機関の枠組みのもとで追加的なモニタリング調査を行い、その結果を踏まえて中国が安全基準に合致した日本産水産物の輸入を再開させることで、合意しています。
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