18日の東京株式市場で半導体製造装置大手のディスコ株が急反発した。一時前日比3250円(9%)高の3万8830円まで上昇した。17日の取引終了後に2024年10〜12月期の業績予想を発表。生成AI(人工知能)向け需要の拡大期待が高まっている。

終値は2730円(8%)高の3万8310円。東証プライム市場の上昇率ランキングで3位だった。

24年10〜12月期の連結純利益は前年同期比29%増の207億円になる見通し。出荷額は24年4〜9月期に半期ベースで過去最高となり、10〜12月期も前年同期比3割増を見込む。アイザワ証券の三井郁男投資顧問部ファンドマネージャーは「オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの受注減で市場が動揺する中、装置消耗品などの底堅い需要が確認できた」と話す。

「為替相場の前提は保守的で、業績の上振れが期待できる」(岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリスト)との声もある。足元では1ドル=150円近辺だが、会社側の24年10〜12月期の想定為替レートは1ドル=135円だ。

株価は7月下旬から軟調な展開が続く。予想PER(株価収益率)は34倍台と東京エレクトロン(22倍台)などに比べ割安感は乏しいとの見方もある。

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