トイメディカルは塩分を吸収する海藻由来成分を含む「零しお」など健康食品を手掛ける

ソフトバンクは18日、妊婦がスマートフォンで栄養状態を定期的に計測できるサービスの実証実験を始めると発表した。簡易尿検査キットを手掛けるスタートアップのユーリア(名古屋市)、健康食品を手掛けるトイメディカル(熊本市)と共同で取り組む。高血圧や糖尿病のリスクを抑えつつ、ストレスの少ない食生活を提案できるようデータを集める。

12月に熊本県に住む35歳以上の妊婦を対象に検証する。被験者には2カ月間、ユーリアの尿検査キットを使って定期的に塩分やミネラルなどが適切に摂取できているかなどを計測してもらう。特定の成分が染みると色が変わる試験紙を組み合わせたキットに尿をかけ、スマホのカメラで読み込むと色の変化を解析して栄養状態がわかる尿検査キットを使ってもらう。結果はスマホアプリで確認できる。

被験者の一部にはトイメディカルが開発した体内の塩分吸収を抑える調味料「零(ゼロ)しお」を使ってもらい、食事への満足度などもアンケート調査する。被験者の食事や栄養状態などのデータをソフトバンクに集めて、同社が人工知能(AI)などの技術を活用して解析する。

35歳以上の高齢出産では高血圧症状などのリスクが高まるとされ、ラーメンなど塩分の多い食事は医師から制限されることも多い。高齢出産の割合が全国的に増加傾向にあるなか産婦人科医の不足などが課題となっており、自宅でできる栄養管理で妊娠に伴うリスクに対応する。

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