金融機関どうしで資金をやりとりする「全銀システム」は、口座振り込みなどに使われる基幹システムで、運営する全国銀行協会の関連団体では、2027年にシステムを刷新する計画でした。
しかし、去年10月、550万件を超える振り込み処理が遅延するなどの大規模なシステム障害が発生し、金融庁から再発防止策の徹底などを求められていました。
この結果、この関連団体は計画を見直し、17日に新システムの稼働時期が当初の予定より半年ほどあとの2028年5月になると発表しました。
理由について、関連団体は
▽障害が起きた場合のガイドラインの作成や
▽危機管理態勢の強化など
再発防止策の取りまとめを優先し、システム刷新の作業を中断していたためだと説明しています。
また、新システムに移行する際は、1度にすべて移行させず、およそ1か月は、今のシステムも並行して稼働するなどの対策を講じるとしています。
全国銀行協会の福留朗裕会長は「スケジュールありきではなく、安全安心を最優先して慎重に判断した結果で、反省をいかして運営していく」と話しています。
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