出版取次大手のトーハンは17日、小型書店の開業を容易にする新サービスを始めたと発表した。従来は取引対象外だった月100万円以下の発注額の書店とも契約し、開業時にそろえる本の費用の分割払いにも応じる。全国で書店の閉鎖が続き、1店もない自治体は約28%に上る。新規の取引先を開拓し、消費者が本に触れる機会を確保する。
少額取引サービスは「ホンヤル」と名付け、取引額は30万円以上100万円以下が対象。取り扱いを書籍のみにして配送頻度を週に1回と少なくする制約を設け、取次としての利益を得る。書店側は通常は一括払いの開業費用を分割でき、連帯保証人なども不要なため開業のハードルも下がる。
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