長野県千曲市の小川市長(左から2人目)らは、記者会見で喜びを語った(16日、県庁)

信州千曲観光局は16日、長野県千曲市が「世界の持続可能な観光地TOP100選」に選ばれたと発表した。市内の戸倉上山田温泉にあるスナックを、若者にも楽しんでもらうための取り組みが評価された。同観光局は選定により国際的な認知度向上も期待できるとして、英語によるホームページや料金体系の説明など海外客の対応を強化していく考えだ。

国際認証団体「グリーン・デスティネーションズ」が選定したもので、これまでに長野県内では小布施町が2023年に選ばれた。24年は千曲市のほかに、国内では岩手県釜石市、京都府宮津市など5地域が選ばれた。審査では社会経済や文化、環境面に与える影響について、持続可能な取り組みになっているかが問われた。

信州千曲観光局は若者向けに「NEOネオン」企画を展開

16日に長野県庁で開いた記者会見で、千曲市の小川修一市長は選定を歓迎するとともに「スナック文化という今ある地域資源を新たなアプローチで発信し、次世代に継承する取り組みをしていく」とアピールした。

戸倉上山田温泉は100年超の歴史がある。かつては約100軒のスナックがあったが、現在は80軒ほどまで減っている。持続可能な温泉地にするためには、若者など新規客の取り込みが重要となっている。信州千曲観光局では店舗のネオンを楽しむイベントなども開催している。

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