ソニーは16日、スポーツ選手の動きのデータを収集・分析する米キナトラックスを完全子会社化したと発表した。買収額は非公表。同社はハイスピードカメラを使い、選手の動きやクセを精緻に分析する技術を持つ。ソニーが成長市場と位置づけるスポーツ事業を広げる。

キナトラックスの技術は主に野球で使われており、米大リーグ機構(MLB)や全米大学体育協会(NCAA)などに所属する75以上の球場、研究施設に導入されている。収集したデータを選手や球団、研究者などに提供し、パフォーマンス評価や選手のスカウトを支援している。

ソニー傘下の英ホークアイ・イノベーションズはスポーツ競技の審判判定支援システムなどを手掛ける。キナトラックスの買収により選手のパフォーマンス評価まで事業を広げる。審判判定支援システムの精度向上につながる可能性もある。

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