ヤマダホームズの清村社長(中央)は生涯CO2削減の意義を強調した(16日、千葉市)

ヤマダホールディングス傘下のヤマダホームズは16日、原材料調達から廃棄まで一連の過程で排出される温暖化ガスの総量「生涯二酸化炭素(CO2)」の削減に向け、LIXILと連携すると発表した。ヤマダが住宅販売時に環境負荷の低いLIXILの窓やドアを提案する。環境意識の高い消費者をターゲットに販売増を目指す。

LIXILはリサイクルアルミを使ったサッシ・ドアや、ガラス部分を分離して廃棄しやすくした窓などを手掛ける。ヤマダはそうした環境負荷の低い商品を多く使った住宅の開発も検討する。LIXILの排出量試算ソフトを使い、製品によって住宅の生涯CO2がどれだけ変わるのか示すポスターの掲示なども予定する。

LIXILによると、戸建て住宅の生涯CO2のうち50%は調達や製造、廃棄の場面で生じている。同日記者会見したヤマダホームズの清村浩一社長は「住宅使用時のCO2削減は認知や提案が進んできたが、調達や廃棄に関するCO2をいかに減らすかが課題だった」と指摘。LIXILを含め幅広い建材メーカーと協業し、生涯CO2の削減を目指すと説明した。

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