日本企業が攻めに転じました。停滞の30年でまとった縮小均衡の経営を捨て、世界に再び打って出始めました。キーワードは「モードチェンジ」です。経営者の「夢」が社員を鼓舞し、働き方や財務の進化が企業を生まれ変わらせつつあります。新時代の理想の会社とは。連載「NEO-COMPANY」をまとめました。(内容や肩書などは掲載当時のものです)

夢を語る経営者 日立「肉体労働、AI時代にもっと面白く」

経営者が「夢」を語り始めた。日本経済新聞が国内の主要企業の社長に実施した調査では122社のうち121社が経営者としての夢があると答えた。国の富の源泉は政府でも家計でもない。企業だ。経営者の決断、そして経営者の夢が企業を次の飛躍の舞台へと向かわせる。

  • 【連載①】夢を語り始めた経営者 JAL「内向きの若者に世界を」

あなたの社長の夢は? 社長100人が語る未来

夢は成長の原動力だ。社会を変え、世界市場を制し、常識に挑む――。日本企業の社長の夢からは覚悟が透ける。停滞の30年で蓄えた人材や資金、技術を武器に世界で再び勝負する。かつて名経営者も夢を語った。決断と行動で社員をリードし世界を変えてきた。あなたの社長の夢は何ですか?

  • 【連載①関連】あなたの社長の夢は? 経営者100人が語る未来

日鉄にエーザイ、共通項は「冒険」 執念こそ成長の原動力

鉄冷えと合理化の繰り返しだった日本製鉄が変わった。2兆円を投じる米USスチールの買収計画だけではない。2024年春季労使交渉では業界横並びの慣習を捨て、組合要求を上回る14.2%の賃上げ率を示した。鉄は国家なり。再び日本の産業を先導するかのように、日鉄はモードチェンジを進める。

  • 【連載②】日鉄にエーザイ、共通項は「冒険」 執念こそ成長の原動力

ホワイト企業はモーレツに敗北 働きがい高めプラチナへ

「ハードワークで勝つまでやる。ワークライフバランスなんて言ってると戦いに負ける」。ニデックの永守重信グローバルグループ代表は断じる。働き方改革関連法の施行から4月で5年、残業の減少など日本企業の働きやすさは高まった。ホワイト企業はモーレツ企業に勝てるのか。

  • 【連載③】ホワイト企業はモーレツに敗北 働きがい高めプラチナへ

やりがい×働きやすさ=プラチナ企業 御社はランク入り?

頑張れば豊かになれる――。その希望がモーレツ企業で昼夜問わず働く社員の「働きがい」だった。この昭和的発想は平成の世に変質。「働きやすさ」を尊重するホワイト企業に脚光が当たる。その副作用か、企業と社員の関係は淡泊になってきた。令和の現在、働きがいと働きやすさを両立した「プラチナ」への進化が求められている。

  • 【連載③関連】やりがい×働きやすさ=プラチナ企業 御社はランク入り?

企業に眠る140兆円、使い道は…もの作りから無形の富へ

「伝統的な半導体メーカーでいる限り、(危機に)追いやられる」。2月、ルネサスエレクトロニクスの柴田英利社長は賭けに出た。基板設計のソフトウエアを手掛ける米アルティウムの買収に、約9000億円の巨費を使うと決めた。今回の買収は異質だ。多くの半導体メーカーを買収してきたが、設計ソフトという目に見えない無形資産に着目した。

  • 【連載④】企業に眠る140兆円、使い道は…もの作りから無形の富へ

「恐怖の左遷人事に萎縮」 不正企業社員、内向きの後悔

品質不正問題が相次いだ三菱電機の従業員が、当時の社内の雰囲気を赤裸々に語り出した。「同僚はみな、製造部や開発部出身の所長の顔色を見ながら仕事をしていた。問題を指摘した人は目を付けられて、あからさまな人事で報復を受けた。恐怖人事の効果は絶大で、みな萎縮した」

  • 【連載⑤】「恐怖の左遷人事に萎縮」 不正企業社員、内向きの後悔

「上司の顔色ばかり」「やばい意識薄く」 不正企業の内幕は

巨額の不正会計、性能データの改ざん、個人情報の漏洩――。企業の不正や不祥事が毎年のように世間を騒がせている。なぜ暴走を止められなかったのか。問題が起きた企業に勤める社員などを招いた座談会を開催。関西電力やオリンパスなどの現役社員が参加した。当時の社内の様子や再生への道筋について語ってもらい、負の事例を他山の石とする。

  • 【連載⑤関連】「上司の顔色ばかり」「やばい意識薄く」 不正企業の内幕は

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