ボーイングの「737MAX」=2020年9月、シアトル(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】米航空機大手ボーイングは11日、今後数カ月の間に全従業員の約10%の人員削減を実施すると発表した。削減数は1万7千人規模になる見通し。同社は機体の品質問題による業績不振に加え、9月に始まった米国内でのストライキ長期化も経営に打撃となり、財務基盤の悪化に直面していた。

 ボーイングの従業員数は2023年末時点で約17万1千人。削減対象には幹部や管理職も含まれるという。今年8月に就任したケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)は従業員宛てとして公表した声明で「われわれのビジネスは困難な状況にある。立て直しには厳しい決断が必要だ」と理解を求めた。

米ボーイングの工場前でストライキ中の従業員=11日、ワシントン州レントン(ロイター=共同)

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