AI(人工知能)の開発を手掛けるオルツが11日、東証グロース市場に上場した。初値は公開価格(540円)を6%上回る570円で、終値は585円だった。同日、都内で開いた上場会見には米倉千貴社長本人と、自社の技術を使った米倉社長のデジタルクローンが登壇した。デジタルクローンは「カスタマイズされた生成AIの技術を競争優位性として確立している」と語った。主なやりとりは以下の通り。
――初値への受け止めは。
「市場の評価を真摯に受け止めている。ビジョンの実現とすべてのステークホルダーのための企業価値向上に向けて努力を続けていきたい」
――今後の成長戦略は。
「引き続きAI技術の革新と市場拡大を目指す。特に生成AIやパーソナルAI分野でのリーダーシップを強化し、新しいサービスやソリューションを提供することでさらなる成長を図る。AIやコミュニケーション分野の技術開発に注力する。より自然な対話を実現するための技術革新を目指す」
――海外展開やM&A(合併・買収)は。
「海外展開やM&Aは積極的に検討していく予定だ。我々の製品には言語の壁がなく、海外展開を推進していくパートナーとの連携が重要になる。既に候補の何社かと話を進めており、海外市場への進出や戦略的なパートナーシップを模索している」
――株主還元の方針は。
「中長期的に株主に対して安定した利益還元を行うことを重視している。具体的な配当政策や株主優待については業績や市場環境を考慮しながら柔軟に対応していく予定だ」
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