そごう横浜店(横浜市)は11日、心身の健康をテーマにした新たな売り場を開業した。高級寝具や女性の健康問題を技術で解決する「フェムテック」を扱う5ブランドが新規出店した。婦人服売り場と併設して働く世代の女性や家族客の買い回りを促す。
改装前と比べて売り場の初年売上高は3倍弱とし、客数は倍増することを目標に掲げる。新たな売り場は4階の婦人服売り場のうち約320平方メートルを改装した。ベビーカーなどが通りやすいよう空間をゆったりと確保し、円弧状の導線で売り場を回りやすいようにした。婦人服フロアの客層は50代以上の女性が中心だったが、新たな売り場で客層の若返りも狙う。
高級寝具ブランド「ホテルライクインテリア」や疲労回復を促すリカバリーウエア「テンシャル」は神奈川県内で初出店となった。吸水ショーツなど女性向け商品を販売する「フェムテックラボ」は百貨店で初出店した。神奈川・葉山の香水ブランドといった地元に根ざした店舗も設けた。期間限定店としてペットロボット「LOVOT」の体験コーナーや、台湾のお茶や雑貨を展開するブランドも誘致した。
そごう・西武マーチャンダイジング部の田中瑞穂さんは「商品カテゴリーでフロアを分ける百貨店の旧来のやり方にとらわれず、ブランドミックスで幅広い客に来てもらいたい」と話した。
そごう・西武は2023年にセブン&アイ・ホールディングスから米投資ファンドに売却され、25年に西武池袋本店(東京・豊島)の建物の半分に家電量販店「ヨドバシカメラ」が出店する。西武池袋の売り場が半減するため、本店以外の収益拡大が課題となっている。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。