10日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=149円54銭を付けた。8月上旬以来、約2カ月ぶりの円安水準となる。米景気の減速懸念が和らぎ、日米の金利差が急速には縮まらないとの見方から円売りドル買いが優勢だった。

 午後5時現在は前日比45銭円安ドル高の1ドル=149円00~02銭。ユーロは15銭円安ユーロ高の1ユーロ=162円97銭~163円01銭。

 堅調な米国の経済指標を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利下げ観測が徐々に後退している。市場関係者は、輸出企業による実需の円買いで「円安進行に歯止めがかかる局面もあった」と述べた。

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