カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが10日発表した2024年8月期連結決算(国際会計基準)は、売上高に当たる売上収益が前期比12.2%増の3兆1038億円となり、同社として初めて3兆円を突破した。海外での店舗展開を加速し、北米や欧州を中心に販売も好調だった。
本業のもうけを示す営業利益は31.4%増の5009億円に到達。純利益は25.6%増の3719億円で、いずれも過去最高を更新した。
海外は新規出店に加え、知名度の向上で現地の顧客層の支持が広がった。国内ユニクロ事業も売り上げ増のほか、発注の最適化などで利益率が改善し、業績を押し上げた。国内外のユニクロ店舗数は8月末時点で2495店舗に拡大した。
25年8月期は、売上収益が9.5%増の3兆4000億円、営業利益が5.8%増の5300億円、純利益が3.5%増の3850億円を見込む。都内で記者会見した柳井正会長兼社長は「今こそ次の成長への絶好のタイミングだ」と強調。「今後もさらに急成長し、毎年5000億円ずつ売り上げを伸ばせば数年で5兆円になる」と語った。
記者会見するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長=10日午後、東京都港区
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