【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)が9月17、18両日に開いた前回の連邦公開市場委員会(FOMC)で、大幅利下げに対する慎重論があったことが分かった。9日公表の議事録によると、出席者の大多数は通常の利下げ幅の2回分に当たる0.5%の利下げを支持したが、一部は0.25%の引き下げを主張し、数人が理解を示した。
FRBは会合で、物価上昇の沈静化や、長期化した高金利政策による雇用情勢の悪化を警戒し、4年半ぶりとなる利下げを決めた。年内にさらに2回分の利下げを見込んでおり、次回11月会合での引き下げ幅に市場からの注目が集まっている。
議事録によると、一部の出席者が「0.25%の方が適切だった」と述べ、数名がその決定を「支持できただろう」と話した。小幅な利下げの方が「緩やかな金融正常化の道筋に沿ったもので、(適切な)引き締め度合いを評価する時間を与える」「より予測可能な道筋を示す可能性がある」などの意見があった。
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