北陸電力は石川県小松市にある水力発電所「大日川第二発電所」の最大出力を4%上昇させる。水車などの設備を取り換えることで発電能力を強化する。同発電所は1968年から運転が始まり、2022年に改修工事を始めた。同社は脱炭素化へ向け、同発電所を含む計9つの既存の水力発電所で改修工事などを進めている。

水を効率的に排出するための設備「ドラフト」をクレーン車で地下に運んだ(9日、石川県小松市)

9日、大日川第二発電所の改修工事を報道陣に公開した。発電に使った水を効率的に排出するための「ドラフト」と呼ばれる設備をクレーン車で地下に運んだ。北陸電は「水力発電所を新規で建設することは難しい。既存施設の改修で(発電所を)使い続ける」と話す。

同発電所は26年4月に運転再開予定で、最大出力は約1万5800キロワット(kW)となる。発電電力量は年間で約6660万キロワットアワー(kWh)となる見込みで、一般家庭約2万4000世帯の年間使用電力量に相当する。

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