ドローンによる風車の落雷対策設備検査事業を始めた福島三技協(福島市)

通信設備事業の福島三技協(福島市)は9日、ドローンを使って風力発電所用風車の落雷対策設備を検査する事業を始めたと発表した。風車の表面に取り付けてある電線が避雷針として正常に働くかどうか導通を調べる。これまで巨大な風車に人間が登って調べていた検査を大幅に効率化できる。

同社はドローンを改良して、電線の不具合を調べる部品を頭部に取り付けた。この部品を風車に接触させて電線が正常かどうかを把握する。大型の風力発電所では数年に1回の検査が義務付けられている。

9月に青森県にある風力発電所で検査を実施した。今後、国内にある風力発電事業者からの受注を見込む。

福島三技協は東日本大震災からの復興を後押しする福島イノベーション・コースト構想推進機構(福島市)の支援を受けてドローンの研究開発を進めた。

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