ホンダのEVシリーズ「Honda 0(ゼロ)」のモデル「サルーン」=2日、栃木県芳賀町

 ホンダは9日付で、高速道路と一般道のあらゆる状況下でドライバーが前方から目を離せる自動運転機能を世界に先駆けて導入する目標を明らかにした。世界展開する電気自動車(EV)シリーズで、2020年代後半から高速道路での目離しを可能とする技術を導入。その後一般道にも適用範囲を広げ、どこでも目離し運転ができるようにして利便性を高め、顧客拡大につなげたい考え。

 ホンダが培った熟練運転手の行動モデルと、米新興企業の技術を組み合わせた独自の人工知能(AI)を活用する。EVで米テスラや中国勢が先行する中、ホンダは先進的な自動運転を展開し巻き返しを図る。

 目を離せる機能は「アイズオフ」と呼ばれ、自動運転「レベル3」に当たる。「レベル4」と違い、ドライバーの乗車が必要だ。アイズオフが実現すれば、動画視聴や読書など車内で好きに時間を使えるようになる。

 ホンダは26年から展開するEVシリーズ「Honda 0(ゼロ)」にアイズオフの機能を導入する。高速道路の渋滞時の機能として搭載を始め、段階的に一般道にも広げる計画だ。

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