人材サービスのみらいワークスは、企業人材のリスキリング(学び直し)拠点を2025年4月に北九州市で開設する。地元中小企業50社から初年度250人の受講を目標とする。ロボットを活用した生産管理といったデジタル技術などを学ぶ。他の企業での副業体験も用意し、育成人材がスキルを定着する実践的な仕組みを目指す。
8日に北九州市と連携協定を結んだ。同社によると、リスキリングを対象にした自治体との連携は初めて。岡本祥治(ながはる)社長は「北九州には製造業という強い産業がある。外部人材を使うという発想に切り替えれば、デジタル化で生産性が上がる余地は大きい」と話した。受講期間は個人やスキルにより6カ月〜1年を見込む。
北九州市の24年1月の調査によると、外部人材を受け入れている企業の比率は23%、副業を解禁している企業は31%で、全国のそれぞれ38%と71%(ともに経団連調査)を大きく下回る。武内和久市長は「人材の知恵やスキルを地域でシェアすることで、企業のイノベーションを促し、所得向上や人材流入につなげたい」と期待する。
みらいワークスは12年に創業し、17年に東証マザーズ(現東証グロース)に上場した。24年9月期の売上高は105億円を見込んでいる。
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