東京大学発のスタートアップで「ロボット義足」を手掛けるBionicM(バイオニックエム、東京・文京)は、海外投資家から300万ドル(約4億4500万円)を調達した。米国での本格販売に向け拠点設立などに充てる。同社の累計調達額は19億円となった。
バイオニックエムが実施した第三者割当増資を海外の個人投資家が引き受けた。動きを検知しながらモーターが作動することで歩きやすくした義足を米国で本格的に販売するため、2024年11月にワシントンDCで拠点を設立する。米食品医薬品局(FDA)の医療機器登録をすでに取得している。
バイオニックエムは孫小軍代表が18年に設立した。孫氏は中国出身で、9歳のとき病気で片足を切断し、自らも義足を使っている。孫氏は「世界で最も義足のユーザーが多い米国で販売を広げ、下肢切断者のニーズを探っていきたい」と語る。
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