東京証券取引所は投資家の取り引きの機会を増やすため、午後3時までとなっている株式などの取引時間を来月5日から午後3時半までに延ばします。

延長が近づくなか、東証の近くに店舗を持つ証券会社では投資家への周知を強化していて、取引時間の延長を知らせる専用の動画を作り店頭やインターネット上で公開しています。

岩井コスモ証券の山形光ネット取引統括部長は「取引時間の終了が午後3時だと思っていると投資家は取り引きの機会を逃すことにもつながる。もれなく周知したい」と話しています。

一方、東証は上場企業に対して決算発表の時間を前倒しするなど柔軟な対応を求めています。

上場企業の間では、決算の内容で自社の株価が乱高下しないよう取り引きが終わる午後3時以降に発表するところが多く、東証によりますと80%近くを占めています。

取引時間の延長で発表の時間がさらに遅くなることも予想されるため、重要な情報は速やかに周知するという原則に沿った対応を改めて呼びかけていて、企業の動向が注目されます。

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