最先端半導体の量産を目指すラピダスが半導体の組み立てなどを担う「後工程」の研究開発用ラインを北海道千歳市で着工しました。ラピダスは資本増強に向け、既存株主や銀行団に出資を要請していますが、既存株主ではない富士通が新たに出資する方針であることも明らかになりました。ラピダスは計画実現に向け、生産設備の整備と資金調達を急いでいます。電機セクションの1週間を振り返ります。
後工程R&Dライン着工
- ・ラピダス、「後工程」研究ライン着工 電力消費10分の1狙う
- ・ラピダス小池淳義社長、顧客獲得に向け「40社と交渉」
- ラピダスへの出資意向
- ・富士通、ラピダスに出資へ 最先端半導体を優先確保
- ・NTT・ソニーGなど、ラピダスに追加出資意向
スマホカメラ、加工しすぎはリアルの画像?
スマートフォンのカメラの性能が大幅に向上しています。中国の小米集団(シャオミ)や米アップルなどの性能を日本経済新聞が検証してみたところ、レンズやイメージセンサーだけでなく、画像補正技術も磨かれている様子が分かりました。ただ、あまりに加工しすぎて本当にリアルの画像なのかという議論も出てきそうです。
- スマホのカメラ機能向上、溶けるリアルと加工の境界
AI半導体、脳の構造使って消費電力100分の1
TDKは東北大などと組み電力消費を抑えられる人工知能(AI)半導体を開発します。脳の仕組みを模倣した構造で、同等性能の画像処理半導体(GPU)のAI処理と比べて消費電力を100分の1に抑えられるといいます。27年までに実用化し、30年の量産を目指します。AIは駆動時に使う膨大な電力が課題となっており、その対策の一つになる可能性があります。
- TDKや東北大、脳の仕組みのAI半導体 消費電力100分の1
その他ニュース
半導体
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