東電管内では暑さで想定以上に需要が増加した

送配電会社の東京電力パワーグリッド(PG)は4日、7〜8日の電力需給が厳しくなりそうだとして、首都圏の発電事業者などに両日の発電所の点検や停止を避けるよう要請したと発表した。稼働協力の要請は9月に続き2024年度に3回目。長引く残暑で気温が高い状態が続き、冷房などの使用量が増えている。

電力広域的運営推進機関(広域機関)を経由して要請した。3日時点の東京エリアの予備率の予測は7日に5.65%、8日に8.33%となる見通し。消費電力が増える時間帯には管内の予備率が安定供給に必要な3%を下回りかねないと判断した。発電事業者に火力発電所などの稼働を増やしてもらい、需給逼迫を回避する。

首都圏や中部に火力発電所を保有する発電最大手JERAは要請を受けて、発電所の点検を始める日程を遅らせる。袖ケ浦火力発電所2号機(千葉県袖ケ浦市)と広野火力発電所2号機(福島県広野町)の2基の点検を9日以降にする。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。