医療法人メディカルビットバレー(新潟県長岡市)などは新潟市内で医療シンポジウムを初開催した。大阪大学や神戸大学の放射線医学分野の教授らが登壇し、CT装置を地域で共同利用し地域医療の改善に効果を上げている事例などを紹介した。他県の事例を学び、医師不足や経営難に悩む新潟の地域医療の課題解決につなげる。
開会挨拶に登壇したシーメンスヘルスケアの桜井悟郎社長は「地域全体で機能を分化し、患者を支えていくことが今後の地域医療で求められている」と話した。阪大放射線統合医学講座の富山憲幸教授と神大内科系講座放射線医学分野の村上卓道教授は、大阪と神戸で取り組んできたCT装置の共同利用事例などについて講演した。
CT装置は費用が高額で導入できるクリニックは少ない。メディカルビットバレーの渋谷裕之理事長は「地域で共同利用できる体制を整えることで、質の高い医療サービスを受けることができる」と強調。シンポジウムを通じ、新潟でCTの撮影や画像診断に特化した「画像診断センター」の設立を目指している。
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