第一三共は4日、鼻の粘膜に噴霧して接種するインフルエンザワクチン「フルミスト点鼻液」の日本での販売を始めたと発表した。鼻から接種するインフルエンザワクチンの発売は国内で初めてとなる。2歳以上19歳未満が対象で、注射に苦手意識を持つ子どもにとって接種の選択肢が広がる可能性がある。
左右の鼻腔(びくう)内に1回ずつ計0.2ミリリットルを噴霧する。弱毒化したインフルエンザウイルスを鼻の粘膜に投与することで免疫の働きを高める。
鼻から接種するワクチンは英アストラゼネカの子会社が開発し、欧米などではすでに使われている。日本では2023年3月に製造販売承認を取得した。今回、季節性インフルエンザA型で2種、B型で1種の3種類のウイルスに効果がある「3価ワクチン」を開発し、24年8月に厚生労働省から一部変更承認されていた。
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