TOPPANグループが開発した偽造防止の模様を施した包材のイメージ画像

TOPPANホールディングス(HD)は4日、偽造防止の模様を印刷した包材を開発したと発表した。包材自体に偽造防止の機能を持たせることでコストを抑えつつ対策ができる。高価格の化粧品やシャンプーなどの包材として需要を見込み、2025年度に3億円の売り上げを目指す。

包材の前面と背面を重ねることで特定の模様や文字が浮かび上がる。線を細かく何層にも印刷した模様に、特殊なシートを重ねると色などが変化して見える現象を利用した。TOPPANHDが証券などの印刷で培った偽造防止の技術を、液体などを入れる包材にも応用した。

これまで偽造防止には、立体表示できる「ホログラム」のシールを貼り付ける方法が一般的で、コストがかかることが課題だった。今回開発した包材を使うと追加コストをかけずに偽造防止の対策ができるという。

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