自動車販売の業界団体が4日発表した2024年7〜9月の電気自動車(EV)の国内販売台数(軽自動車含む)は、前年同期比25%減の1万5926台だった。新車全体に占めるEVの割合は1.6%で、3四半期連続で2%を下回った。充電インフラの整備は進みつつあるものの、国内メーカーや手頃な価格の車種が増えず販売につながらない。
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が車名別新車販売台数をまとめた。対象車種は乗用車のみで、トラックやバスは含まない。
22年7〜9月から23年10〜12月までは、22年6月に発売した日産自動車の軽EV「サクラ」が市場をけん引し、EVのシェアは2%を上回っていた。サクラの24年7〜9月の販売台数は6184台で34%減だった。6月に一部改良した新モデルを発売したものの、販売はふるわない。
自販連と全軽自協が同日発表した24年4〜9月の車名別新車販売は、ホンダの軽「N-BOX」が前年同期比2%増の10万2226台で3年連続で首位だった。9月単月でみても21%増の2万4953台で、23年10月に発売した新型車の好調が続く。2位はスズキの軽「スペーシア」で40%増の8万179台、3位はトヨタ自動車の「カローラ」で14%増の7万7030台だった。
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