【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)のコザック報道官は3日の定例記者会見で、日銀が利上げ路線を継続すべきだと述べた。また、石破茂首相が検討している経済対策に関し、成長に配慮しつつ、財政健全化も進めるよう勧告した。
石破氏が2日、日銀の追加利上げに否定的な見解を示したことで、外国為替相場では急激な円安・ドル高が進行。円相場は一時1カ月ぶりに1ドル=147円台の安値を付けた。
コザック氏は「日銀は金融政策正常化へ向けた重要な措置を講じ、日本のインフレ期待の安定を支えている」と指摘。「経済指標を重視し、緩やかな利上げを続けるべきだ」と明言した。「日本経済は引き続き、中期的に2%の物価目標達成に向かっている」との見通しを示した。
石破氏は、物価高を受けた経済対策を早期に策定する方針を示している。これに対しコザック氏は、「財政余力を再び生み出し、債務持続性を確保する」必要性を強調。一方で「成長にも配慮した財政健全化」に努めるよう促した。
記者会見する国際通貨基金(IMF)のコザック報道官=3日午前、ワシントン市内
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